高山市の中心市街地は、江戸時代より城下町、商家町として発展を遂げました。 江戸末期から明治中期に建てられた屋敷などが建ち並ぶこの「古い町並み」の景観は、国選定重要伝統的建造物群保存地区として保護されています。 景観を維持するために電線をすべて軒下配線にするなど徹底した保護を続け、金森長近が造った町並みが今も残ります。 守られた風情ある外観は“飛騨の小京都”ともいわれ、仏ミシュランの観光ガイドや実用旅行ガイドで、必見の観光地として三つ星を獲得しています。 出格子の連なる軒下には用水が流れ、造り酒屋には看板ともいわれる杉の葉を玉にした「酒ばやし」が下がり、町家の大戸や、老舗ののれんが連なっています。 通りには地酒や朴葉味噌など、飛騨高山ならではの名産品を扱う店がずらりと並んでおり、飛騨高山の歴史と文化の町並みを守り続けている地区です。